子どもの興味から始まる楽しい自由研究を目指す
興味は多いけれど、やりっぱなしで終わりがち
子どもは、いろんなことに興味を持っています。あれもやりたい!これもやりたい!
息子は、興味は多いけれど衝動的で断片的で連続性に欠けるのが残念に思っていました。
この興味を知識と自信につなげてあげたい。
そんな母親としての思いから、子どもが楽しく自由研究をできるよう下準備をしています。
興味を自由研究につなげたい
現在、息子は昆虫と石の採集に興味を示しています。子どもにまかせているだけでは、ただのコレクター。
ガラクタのように物が集まっていくばかりで知識につながりません。
興味だけで終わらず知識として残るものにしたい。
子どものやりたいを自由研究という作品につなげることを目指します。
興味のあることを知ったら「もっと知りたい」が湧いてくる。
興味が赴くまま気になることを調べていたら自由研究になったら素敵!
勉強をしているということを忘れられるような楽しい研究にしたいと思っています。
石の自由研究をしたきっかけは?
私のきっかけ
私も小学校の時に石の研究をしたことがありました。上流から下流にかけての石を拾い「尖った石が下流に流されて丸くなる」という、自由研究の本で見かけた研究。
もちろん、自由研究の課題提出のための作業で、結論も最初からわかりきった内容だと思っていたのであまり面白いと思いませんでした。
急流河川が近くにあり半日もあれば山から海まで行けるので、手軽に取り組みやすい研究です。
今思えば、上流から河口までの流れを丁寧にまとめたらこのテーマも良い研究になりそうです。
息子のきっかけ
子どもが石拾いを始めたのは、海岸の石に化石が入っていると科学館で聞いたから。実際に近くの海岸で取ったという化石の入った石を見せてもらい興味を持ち、恐竜の化石が出てくる石を見つけたいと思ったのがきっかけでした。
その後、石のイベントがあれば参加し子どもなりに知識を深めていきました。
その中で、宝石のような石や全国的に珍しい石の産地でもあることを知り、化石以外にも興味が出てきたようです。
石の研究をするには、採集地としても、教えてもらいに行くのも容易なのが身近なテーマのメリットと言えます。
身近過ぎて魅力に気づきにくいですが、地元で盛んな研究をテーマにするのもお勧めです。
スポンサーリンク

石の自由研究ってどうすればいいの?
参考手順
- 興味のある教室があれば参加して知識を得る。
- 山や河原、海岸に石の採集に行く
まずは近くの川や海があれば、そこに行き手頃なサイズの石を拾ってきます。 綺麗だな、かっこいいなど特徴のある石や子どもの好きな石を色々と集めてみます。 雰囲気の違う石を集めておくと種類が増えます。その地域でしか採れない全国でも珍しい石というのもあるかもしれません。唯一無二の研究になり得ます。 - 名前を調べ標本を作る
家に帰ってから色や模様等同じような石があればグループ分けをする。
図鑑などを参考にしながら、チャートや花崗岩など石の名前を調べていきます。わからないなりに調べて、自分なりの答えを書いてみましょう。学校の先生や科学館のスタッフに確認して後から間違っていることがわかっても、それも発見です! - 紙にまとめる
石を一つずつ撮影しA4用紙に貼り、その石の名前や種類その石の特徴を調べて記入し自分だけの図鑑を作っていきます。
- 学校の先生や科学館のスタッフなどに聞きに行く。
質問できる大人がいれば、聞きに行くと情報の精度があがり研究が深まりますね。
研究の方向性を迷った時にもアドバイスをもらえます。チャンスがあれば何度も通って研究を進めていくのも良さそうです。
鉱石採集で注意すること
涼しい時間帯にする・熱中症予防
夏休みは暑い日が多いです。河川敷のような石がたくさんある場所では、石からの照り返しもあり街中よりも暑く感じました。フライパンの中という表現がピッタリです。
気温が30度以上の日は行かない、
朝のまだ涼しい早い時間に出かける、
橋の下などの日陰に行くなども良さそうです。
帽子、水筒は必須。日傘もあると日差しを和らげます。
こまめな水分・塩分補給で熱中症を予防しましょう。
無理は禁物です!
虫刺されを予防する・クマに注意
山の中は虫もたくさんいます。長そでを着て出かけました。虫除けスプレーで対策を行いましょう。
また、イベントで山に行ったときには最近クマが出たばかりと聞きました。
集団で移動したり音を出して存在を知らせながら行動する方が良いようです。
水難事故
川や波は穏やかに見えても容易に流されることもあります。必ず大人が付き添い、安全対策を十分に行いましょう。
ライフジャケットなどを着用しておくと安心です。
場所によっては採石が禁止されているところもあると思います。
安全やルールを確認をしてでかけましょう。
必要なもの
- 石を拾って集めておく袋
- どこで拾った石なのかを記録しておく筆記用具(鉛筆や油性ペン)やメモ用紙
- スマホやカメラで写真撮影
写真を撮っておくと後から確認したい時に資料にもなる
周辺の様子や看板の内容を写真に撮っておく
研究をする子どもが実物と一緒に写っている写真も撮っておくと効果的 - 標本箱(仕切りのついたお菓子の箱や段ボールなど)
- 綿
- 図鑑
仕切りの中に、石の情報を書いた紙と石を入れておけば簡単に標本になります。
火成岩、堆積岩、変成岩でそれぞれ特徴のあるものを並べて入れてみました。
じしゃくでくっつく石もあって面白いですよ!
研究の進捗状況と指導目標
7月下旬 石のイベントに2つ参加し採石を行う。帰宅後から採石場所ごとにまとめて、石の種類を確認していく作業を行う。
袋分けして予想する石の名前を記入整理が終わり次第、専門の先生に連絡し確認をお願いする予定。
息子は集めるのは楽しいが家でまとめる作業はつまらなそうな様子。
書類作成だけでは嫌になってしまうので、記入内容の簡素化を目指す。
体験型施設なども組み合わせ興味が続くようサポートする。
自由研究のヒント
川にある石を拾って標本を作るだけでも良い
科学館の方に自由研究の方向性について相談したところ、川ごとに採れる石を標本にまとめるだけでも、その上流にある地層がわかるので自由研究として価値があるとのこと。近くの川で採れる石を集めて標本にするというのも良い研究になります。
化石を見つけたい
化石の入った石を見つけたい時は、砂や泥が積み重なった地層の石を叩き割る必要があります。例えば火山岩はマグマが冷えて固まった物なので化石は出てきません。砂岩や泥岩、石灰岩などの堆積岩を探すと良いそうです。
慣れないうちは発掘体験に参加してみるのも面白いですね。
今年は、博物館で行われている化石発掘体験に参加して、石灰岩の中にサンゴの化石を見つけることができました。
化石の見本を見せてもらってから体験に参加しましたが、ちゃんと理解していなかったようで実際どこが化石なのかわからず・・・。
鑑定してもらってようやくサンゴの化石が入っていることに気づきました。
体験用の石は採集地から運んできているそうです。
地層によっても出てくる化石が変わってくるそうなので、時期を変えて参加すると違うものが見つかるかもしれません。
来年も予定があえばぜひ参加したいと思います。
発掘体験は多くの場合外で行われるので、夏の暑い日には中止になることもあります。
お子さんの体調も心配なので、天気や気温を考えて無理のない範囲で参加できると安心ですね。
石拾いを自由研究としてどうやってまとめていこう??
迷ったときには『こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑』のまとめ方がわかりやすく参考になりました。
紹介されているのは宝石のようなきれいな石、鉱物名が中心です。
花崗岩、流紋岩、石灰岩などの石の分類には、地元の博物館で購入した図鑑を併用しました。
全国版の図鑑も参考になりますが、その土地ごとに採れる石は違っているので、鑑定が難しいものもありました。
地元で採れる石についてまとめられているローカルな本があれば、より地元に密着した情報が得られて参考にしやすいのではないかなと思います。
今回子どもと研究をしていて、地元にある特徴的な石について情報がまとめられた資料が少ないと感じました。
Wikipediaにも載ってないってどうなん?ってなりました( ;∀;)
全国に自慢してもいいのにもったいないとも感じました。
地元の博物館をまわり、可能なら写真を撮り、プリントアウトしたものを紙に貼って、自分だけの地元の石の図鑑としてまとめるのも資料として価値があるのではないかと思います。
おわりに
子どもは小さいときからどこかに行くたびに自然と石を集めていました。石集めってどこか魅力があるんでしょうね。
7歳になった今も続いているってすごいと思いました。
子どもの好きに注意を向けて見つめてみると、自然と続いていたり繰り返し興味を示すものがある。
子どもの好きの中に研究のテーマを探して見るというのも当たり前だけど大切なことだと思いました。
お子さんの好きなことは何ですか?楽しくできるテーマはきっとそこにありますよ!
スポンサーリンク
